滋賀/京都/奈良/大阪/兵庫(神戸)/和歌山の心理カウンセリング

大阪/兵庫(神戸)/和歌山/滋賀大津草津/京都/奈良の心理カウンセリング。精神疾患がある方のメンタルケアはもちろん、悩んでる弱ってる困ってる悲し寂しいつらいという方も。うつ,不眠,不安,心療内科,精神科,メンタルヘルス,メンタルクリニック,パニックなどピンとくる言葉があれば一人で無理して我慢せずカウンセリングを。

新卒、瞬殺。新社会人の今。(一例)

 いや、ごくごく一部の話ではあると思うんですが、度肝を抜かれたカウンセリングがありました。

さすがに「いや、それは君・・・」と、突っ込んでおきました。

もちろん事前に確認して、本人も「厳しい意見も聞きたい」と言ってくれたので、ですが。

内容は22歳の大学を卒業したての新社会人が、

決まっていた就職先に出勤して、

2日目に我慢の限界がきて

3日目に母親が会社に電話して、辞めたということで

いま無職のフリーターという状態になって

「自分には何が向いているだろうか」

「それを真剣に考えると夜も眠れない」

というのがテーマでした。

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おいおい、ぶっ飛んでるぜ。

本人としては「鬱かも。不眠症かも」と気になるとのことでした。

私としてはそれどころじゃありません。

これこそ突っ込みどころ満載という気持ちで胸が溢れんばかりでした。

①一般論で説教をすべきか、

②本人の希望に沿って優しく優しく合わせてあげるべきか、

③もしかしたら何か問題や心配事などがあって「あぁ、そういうことか」と理解できるような考慮すべき何かがあるのか。

発達障害や精神状態などカウンセリングに来たという事実からそういったこともあるのかも。

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私は順番に聞いていきました。

「えーっと。状態を確認していきますね」

はい。お願いします

「新卒で就職して、3日目にお母さんが『本人が無理って言ってるんで、もうこの子は辞めさせます』って電話したって?」

はい。そうですね

「それはOKというか、自分でも納得してる?お母さんが勝手なことしたとかじゃなくて?」

はい

「うん、じゃあ自分の意志で辞めたいって思ったんですね。それは、なんで?」

あのー、挨拶をするんですけど、したんですけど、挨拶になってないって、言われたんですよ

「ふんふん」

1日目も、2日目も。こっちはちゃんと挨拶してるのに、相手は目も合わせずに偉そうな感じで『声が小さいなぁ。そんなの挨拶じゃないぞ』って何回も怒鳴られたんですよ。いやいや挨拶してるのはしてるでしょうが、って思って

「ふんふん」

で、やっぱり1日目も2日目も家に帰ったら聞かれるんですよね。『どう?楽しかった?』みたいに。それでそうやって言ったら『どうする?辞める?』って言ってくれて

「それで、辞めるわ、って?」

はい

「で、3日目の朝にお母さんが会社に電話してくれた、と」

はい

「ふむふむ。それで、今日で辞めてから2週間ほどか・・・。鬱とか不眠症かもって?」

そうなんですよ。なんか、あれで良かったんかなって考えたら何もできなくなって、夜もあんまり寝れなくて

「辞めたことを後悔してる?」

後悔っていうか、あの会社を辞めたことは後悔してないんですけど、新卒で就職したところを辞めてしまってよかったんかな、って感じです

「あぁ、世間体というか、ステータスというか?」

そうそう、そっちですね

「で、夜も寝られないというのは、そんなにずっと考えてしまう?」

はい。だから明るくなってから眠くなるんで、夕方に起きる感じですね

「あ、そういうこと?じゃあ寝てないというより、寝る時間帯が変わったってこと?」

そうですそうです。だから寝てるだけで1日終わってしまいますよね

「それについてはお母さんは何か言ってる?心配してる?」

あぁ、うーん。いや、別になにも

「夜に寝て、朝に起きるようにとか。仕事どうするとか」

あぁ、うーん。いや、別になにも

「ふむふむ。そうですか・・・」

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「じゃあ、次は今までのことを聞きます」

はい。お願いします

「今まで勉強は得意でしたか?」

勉強、うーん。普通ぐらいです。平均よりちょっと上ぐらいで、トップでもないし下でもないし

「ふむふむ。運動は?何かを長く続けたとか、部活でこういう成績だったとか」

部活は・・・中学の時にテニス部で、別に大会とかは出てなくて。高校は友達に誘われてバスケ部に入りましたけど、なんか厳しいなーってことで5月に友達と一緒に辞めました。それから運動は・・・してないかな?

「体育の授業では平均的?」

そうですね。まぁ普通って感じだと思います

「ふむふむ。わかりました」

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「はい。では次は病気やケガに関して教えてください」

はい

「大きいケガとか手術をしたことがあるとか、計算がめっちゃ苦手とか、友達付き合いが自信ないとか、自分で気になるところはありますか?」

いやぁ~・・・普通、ですかね

「じゃあ、他の同級生の友達と比べても特に劣ってるような部分は別にない?」

え、ありそうですか?

「いや、聞いてる限りは普通と思う」

僕も自分では普通かなーと思ってます。

「そっか。では、今までにしてきた習い事は?」

あぁ、えーっと、小5から公文に行きだして中学卒業まで。ピアノも小5から行きだして、でも2ヶ月ぐらい。中2から高3まで塾。それぐらいです。

「なるほど」

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「お母さんはどんな人ですか?」

いや、別に、普通じゃないかなーと思います。

「いつでも味方で優しい?」

あ、それはそうですね

「『がんばれ!』って言うより、『しんどかったらやめていいよ』ってタイプ?」

あぁ、そうですね

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「とりあえず、鬱でもないし不眠症でもないので精神科も心療内科も必要ないですね」

あ、そうですか。よかったー!じゃあ、なんですか?

「うーん。勉強・運動・思考どれも不自然に低いというのは感じないし、問題なく明るいですし特に悩むことはないというか、悩むとしたら別のところというか」

別のところ?

「そうですね。うーん。ズバリ指摘する方がいいんですよね?」

はい。教えてください。

「はい。えーっとね、じゃあズバリ言いますね。せっかく新卒で就職できたのに、なんで2日で辞めるんかな?って感じです、まず」

あ、はい・・・

「でもコレは、今まで聞いた限りではKくんに原因があるというより、お母さんに問題があります」

え、ママに?

「うん、過保護すぎますよね」

やっぱり、そうですか?

「うん、それが一番ですね。Kくんの将来どうするんかなって心配ですね」

それは、もちろん僕も自分で思ってて。僕ってこれからどんな仕事していって、ちゃんと結婚できたり自分で生活していけるんかなって

「ですよね。それを思いましたし、それ以外はKくん自身に問題は感じませんでした」

親が甘すぎる・・・

「はい。で、親が甘すぎることで、結果的に子供が甘えすぎる、甘えた子になる。簡単に逃げるようになってしまう。もちろん子供自身はそう思いたくないのが普通ですけど、的確な言い方をすると親が簡単に逃がしすぎるから子供がダメになるんです」

親が簡単に逃がしすぎる、あぁ、はい、なんか、なんとなくわかります

「食べたくないなら食べなくていい、こけたら危ないからこけないように、ケガしそうだからやらなくていい、嫌なら行かなくていい、辞めたかったら辞めていい、それはただの親の自己中と自己満足で、まったく子供のためになりませんからね」

やっぱ、そうですよね。いや、そんな気がしてました。僕の友達でも親がめっちゃ甘すぎるって思うことがあって、コイツ将来ちゃんと生きていけるかなって、僕が思うぐらいの、でも僕もそうなんですよね

「いま多いんですよ。でも確かに、他人との付き合い、近所付き合いとか、コミュニケーションが希薄になってて人間関係が狭いのが普通の世の中なので、我が子を大事にしすぎるのも仕方ないという、親の気持ちも理解できる面もあるんですけどね」

でも、それは子供にとって害でしかない・・・

「いや、害とまでは言わないけど、やっぱり、中性的だとか、平均的だとか、事なかれ主義が強すぎる人が増えていってるのは思いますね」

あぁ、うんうん、イジメとかもみんなわかってるのにみんなで隠してたり、先生も知らん顔してたり、それを問題にしようとしたら生徒でも先生でもターゲットにされるだけで、だから誰も知らん顔が当たり前だったり

「そう、SNSなり隠れやすくていろんなことができるからズル賢くはなるけど、堂々したカッコ良さみたいなのが身に付きにくかったり、本番に弱いというか、いざ度胸を試されると脆かったり」

あ、それ思います。え、じゃあ、僕とかだけじゃなくて、世代みんなダメですか?

「いやいや、そういうことじゃなくて。私の時代でも甘えた子はいたし、甘やかす親もいたけど、今は時代背景があって閉鎖的になってるのが増えてるのは間違いないけど、」

はい

「だからってみんながダメなんじゃなくて、出来る子は出来るし、賢い子は賢いし、若くても器が大きいとかリーダータイプだったり、レベルが高い子も勘が良い子もいるので、言い方を変えれば【能力が高かったら目立ちやすい時代】とも言えるので、何もかもがダメではないですよ」

あぁ!そう考えたらいいんですね。あ、じゃあ就職2日で辞めてしまった僕は・・・

「そう、だから何か問題なり事情があるのか、特にないけど甘えてるだけなのか、を最初に確認したんです」

・・・アウトでした、よね

「うん。悪い意味で今の子ですよね。でも、自分で違和感があって、コレで良かったのかって思うから来てくれたと思うので、【なるほど、そういうことか!確認できた!】って、今から仕切り直すことはできるよね」

・・・はい。なんか、わかってなかったのに、思った通りみたいな、そういうハッキリ言ってくれる人っていないんで、たぶん、こういう話を聞きたいからわざわざ探してた感じはしてます

「うん。多いよ、10代後半から20代」

そうなんですか?

「うん。素質としてはアホじゃないからね。みんな違和感というか、ホンマにこれでいいんかな?って思いながら育ってきてるって、上手に説明できなくても、なんとなく感じてる子は多いみたい」

へぇ~。もっと早く来たらよかったー

「そうねー」

じゃあ、やっぱ親が間違ってるってことですか?

「いやいや、まぁ子供のせいにしても仕方ないから、どっちかと言うと親が責任を感じるべきではあるんやけど、でも親は親で気持ちがあって、愛情があって、良かれと思って大事に育ててる訳なので、難しいトコやね」

あぁ、そっか・・・

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なんて、話がありました。

素直な良い子でちゃんと物事を考えて疑問を持てる子でした。

ちょっと、やらかした後やけど、がんばれ、今から。

親のせいにしても仕方ない。

子は子で、自分の責任だとして学ぶしかない。


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