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俺って病気ですか?病気やと思うんです。違います?病気やったら何の病気ですか?

福井県福井市から来られた福井さん(仮)31歳の男性が、積極的でした。

タイトル通り「俺って病気ですか?病気やと思うんです。違います?病気やったら何の病気ですか?」と最初の方から何をほしがってるの?というテンションの福井さんは

「いや、すいません。仕事を休みたくて。それで、診断書があったら、その、休めると思って。」

「は、はぁ。でもちゃんと内容を聞いてからじゃないと診断書は書けないですよ。」

と、まずピシャリとブレーキをかけて聞きました。

「どういうところが自分で何かの病気なのかもって思うんですか?」

「えっと、それはあのー、そうですね・・・鬱?」

「いや、聞かれても。どんな症状というか、状態なんですか?何が原因で?」

「それは、まぁ、そのー。仕事に、行きたくなくて。」

「ふむふむ。」

「いや、まぁ、それが全てなんですけど。」

「・・・仕事に行きたくない理由というか、何かトラウマになるようなショックな出来事があったんですか?」

「いや、そういうのは特に。でも、昨日は班長から叱られて、もうやってられないと思いました。」



福井さんはちゃんと目を見て真顔で話してくれます。



「やってられないというのは、叱られた内容がおかしい?叱られ方がおかしかった?」

「いや、まぁ自分のミスだったんで仕方ないんですけど、なんかもう嫌だなぁと思って。」

「じゃあ原因は納得してるんですね?叱られた言い方が行き過ぎだった?」

「うーん。どうでしょう。嫌な気がしました。」

「他には、今まですごく嫌だなぁと思ったことは?」

「まぁ仕事自体が好きじゃないんですけどね。」



だんだんボロが出てくるというか・・・



「福井さん、アナタ仕事サボりたいだけでは?」

「えっ!いや、ハハ・・・でも、ここで鬱って言ってもらえたら堂々と休んでいいんですよね?」

「・・・・マジで言うてるん?」

「・・・だって、客でしょ?俺。」

「いや、いやいや。」

「あの、診断書だけ書いてもらえたらもうここには来ないようにするんで。」

「いや、いやいや。」



黙って冷たくなろうか、怒鳴って叱ってやろうか悩みましたが



「ダメ。そんな適当な理由で診断書は書けません。」

「えー!鬱かもしれないじゃないですか!」

「普通に会話ができて私の目を見て話ができて、それなりにしっかりした話ができて、ズルを指摘すると普通に困る。あなたは健康です。体も見た感じ普通だし、昨日、職場で叱られたのも自分が原因で内容も納得してるんでしょ?」

「は、はぁ。」

「そんな内容で診断書は書けませんよ。わかるでしょ。」

「は、はぁ。」

「もし、それでも自分は本当に調子が悪くて精神的に不安定だと思うんなら、ちゃんと聴くのでちゃんと話してください。ちゃんとそこから始めます。」

「は、はぁ。やっぱり、そうですよね。」

「そうです。」

「いや、友達が簡単そうに言うから、あんまり考えんと来てしまいました。」

「その友達って、ウチで診断書が出た人ですか?」

「いえ、よそのトコです。」

「その友達自身はホントに弱ってたんですか?」

「さぁ、たぶん普通な感じでしたけど。」

「じゃあ、福井さんと同じならよその先生を騙して書かせたって事ですよね?」

「す、すいません。」

「ここで謝られても本人も先生もいないので私が怒ることじゃないけど、ダメですよ。」

「は、はぁ。」



そして普通のテンションで軽く説教をして帰ってもらいました。

どうも最初から、実は時通の健康体であると自覚があるからわざわざ遠くのウチまで来たようでした。

ホントにもう、いろんな人がいますねぇ。



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